ゼミナール(学部)
2021年度- 千葉大学
概要
法政経学部の3・4年生を対象とした少人数でのゼミナールです。
3年時では、いくつかのグループに分かれて、グループごとで政策提言論文を執筆し、WEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議での報告を目指します。
4年時では、卒業論文の作成や3年生の論文執筆のサポートを行います。
週1(~2)コマのゼミナールの授業に付随して、3年生の前期にサブゼミの授業を行います。サブゼミでは実証分析の方法などについて講義を行います。
学生が自ら夢中になって勉強をできるような環境を提供したいと考えています。1年の活動が終わったあとに、自分がやりきった、今後につながる成長経験ができたと思えるようなゼミの時間を提供できればと思います。
ゼミの活動内容
政策提言論文の執筆
ゼミのメインの活動です。
3・4年生混成の複数人のグループを作り、3年生が主体となって政策提言を行う論文を執筆します。4年生はサポートを行います。
班ごとでテーマ選定をした上で、仮説を立て、データ収集を行い、統計ソフトのRを用いてデータ分析を行います。分析結果や追加の聞き取り調査をもとにして、社会課題を解決するための政策案を考え、社会課題の現状分析や分析結果などとともに論文としてまとめます。
執筆した論文はWEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議での報告を目指します。過去にこれらの大会で報告した論文はこのホームページの下部で掲載しています。
ゼミの時間では毎回論文執筆の進捗報告をプレゼンテーションの形で求めます。そのため、グループではゼミの時間以外の時間で活動を行います。
卒業論文の執筆
ゼミのメインの活動です
本ゼミでは卒業論文の執筆を強く推奨しており、4年生では就職活動も考慮しながら、卒業論文の執筆を行います。
3年生の政策提言論文執筆時に学んだ知識などを活かしながら、自らの興味のある事柄について、仮説を立て、先行研究を読み、分析を行います。
ゼミの時間では卒業論文の進捗報告を求めます。
サブゼミ
実証分析を学ぶために3年生の第1タームに2単位を取得できる講義を実施します。講義は必修です。
講義では「経済学でのデータ分析がどういうものなのか」という導入的な内容から、回帰分析、Rの使用方法、データの取得方法、操作変数法、パネルデータ分析・差の差法、最尤法などの内容を学びます。
因果推論と呼ばれる、経済事象の因果効果を取り出すための手法について詳しく理解し、実際に使用できるようになるようにします。
ゲストスピーカーの講義
年に数回、社会の様々な分野で活躍する外部のゲストスピーカーをお招きし、仕事やキャリアについて考えます。
懇親会も含めて交流を行い、ゼミでの学習などがキャリアにどのように繋がるか考えるきっかけを作ります。
過去にお招きしたゲストスピーカーの所属先:JICA、農林水産省、総務省、Microsoft、三菱UFJリサーチアンドコンサルティング、株式会社Sozow
他のゼミ・他の大学との交流
機会があれば、他大学も含めた他のゼミとの交流も行います。
過去には千葉大の他のゼミとの対面での交流や、山口大・大阪大のゼミとオンラインでの交流を行いました。
ゼミ旅行
ゼミ活動ではさらに社会情勢を考慮しつつ、可能であればゼミ旅行等の企画も行います。
一致団結した活動に向けてゼミ生同士での交流を図ります。
ゼミの活動風景
日頃の研究活動や研究報告に加え、ゼミのメンバーとの交流も欠かせない活動の1つです
2023年度ゼミについて
2023年度のゼミでは、3,4年生のゼミ生が3年生主体の班を作って、政策提言論文を作成し、WEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議に出場しました。粘り強く活動した結果、どの班も賞を受賞することができました!
WEST論文研究発表会での成果については千葉大学法政経学部のこちらの記事も御覧ください。
作成された3班の論文は以下の通りです。
女性の就業と待機学童の関係について
田嶋航英 田中壮 塚越梨名 向井勇翔
鈴木蓮悟 砂川優樹 平間結
WEST論文研究発表会最優秀論文賞
ISFJ日本政策学生会議分科会賞
公立中学校教員の負担軽減に向けた新たな部活動運営の検討
島田凌 榎本晴公 櫻井龍輝
植木奎吾 桑原督馬 本多悠真 松原新
WEST論文研究発表会優秀論文賞
ISFJ日本政策学生会議分科会賞
日本における宿泊税の導入効果
伴雅人 鬮目遥陽 山形優葵乃 小田怜奈
勝畑恭子 寺田遥斗 元廣謙二朗
ISFJ日本政策学生会議分科会賞
卒業論文は以下のようなタイトルのものがありました。
- 少人数学級化の進展が非正規教員の増加に与える影響について(国による35人学級化政策を利用したDID分析)
- サッカーの応援は試合結果に影響するのか?(コロナ禍での入場規制を利用した実証分析)
- ディズニーランドの開業が浦安市の地価に与えた影響について(合成コントロール法を使った実証分析)
- 音楽サブスクリプションサービスでのヒットチャートと楽曲やSNSでの言及との関係について
- 子供の虐待件数と地域環境の関係について
- ゴルフ場利用税はゴルフ場の利用を減少させるか?
- ふるさと納税税収と地域活性化の関係について
- 犯罪発生件数は地価に影響を及ぼすか?
2022年度ゼミについて
2022年度のゼミでは、3,4年生のゼミ生が3年生主体の班を作って、政策提言論文を作成しました。WEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議に出場し、賞をいただくことが出来ました。
また、4年生はそれぞれ1人ずつ卒業論文を執筆しました。
作成された3班の政策提言論文は以下の通りです。(各アイコンからダウンロード可能です。)
持続可能な医療提供体制の実現に
向けた地域医療構想の推進
植木奎吾 元廣謙二朗 勝畑恭子
松岡亮佑 松本陽菜 松本侑己 木村駿太
WEST論文研究発表会分科会賞
教員の非正規化の要因分析とその解消に向けて
桑原督馬 鈴木蓮悟 松原新
野阪友来 根来朋広 村山春香 寺島圭亮
カーボンニュートラルに向けた
原子力発電による CO2 削減
本多悠真 砂川優樹 寺田遥斗 阿部洋輔
生田淳之介 鍬間翔太 長谷夏生 平間結
卒業論文は以下のようなタイトルのものがありました。
- 気象条件が交通事故の発生率に与える影響
- 仕事の満足度の要因分析
- 社会進出した女性の配偶者選択基準について
- 北陸新幹線金沢延伸が北陸地方の市町村の地価に与えた影響の考察
- 103万円の壁を考慮した介護労働者の労働についての分析
- 競馬における荒れるレースの予測
- 運動部活動中の障害事故の特徴
- ビール減税による課税数量への影響の研究
- 都市のコンパクト化が都市財政に与える影響についての実証分析
- 世界遺産登録を契機とした観光振興について
2021年度ゼミについて
2021年度のゼミでは、3年生のゼミ生がWEST論文研究発表会やISFJ日本政策学生会議で成果を上げることができました。
作成された4班の論文は以下の通りです。(各アイコンからダウンロード可能です。)
安全で快適な自転車利用環境創出に向けて
根来朋広 松岡亮佑 寺島圭亮
WEST論文研究発表会優秀賞
人口減少時代の地方に向けた コンパクトシティ
阿部洋輔 木村駿太 松本陽菜
ISFJ日本政策学生会議分科会賞
WEST論文研究発表会分科会賞
訪問介護職員の早期離職率低下のために
松本侑己 生田淳之介 平間結 村山春香
ISFJ日本政策学生会議分科会賞
WEST論文研究発表会分科会賞
持続可能な廃棄物処理事業の実現に向けて
鍬間翔太 長谷夏生 野阪友来
ゼミ生の進路先について
参議院事務局、厚生労働省、国土交通省、茨城県、東京都、千葉県、渋谷区、アルコニックス株式会社、岡三証券株式会社、株式会社ジェイアール東日本ビルディング、株式会社商工組合中央金庫、株式会社千葉銀行、株式会社DYM、株式会社明光ネットワークジャパン、日本アルゴリズム株式会社、三菱電機株式会社、信金中央金庫、大阪大学大学院国際公共政策研究科、東京大学大学院経済学研究科
※掲載の許可があったもののみ掲載
ゼミナール(大学院)
2021年度- 千葉大学
概要
人文公共学府の博士前期/後期課程の学生を対象とした少人数でのゼミナールです。
研究生の受け入れは行っていないので、大学院での指導を希望する方は入試を通ってください。
過去の修士論文
"Estimating the Effect of Property Tax on Population Movement — Evidence from China":
- 中国・重慶市での固定資産税導入が人口動態に与える影響を合成コントロール法を用いて推定